今回の台風19号、日が経つにつれて全容が見え被害が拡大してるように思います。
いわき市で、決壊した夏井川から300ｍの距離にある平屋建て住宅に二人で暮らしてた共に86歳のご夫婦。
12日夜、寝室で布団を並べて寝たが13日未明に妻がトイレに行くため起きると布団がぐっしょり濡れてるのに気づいた。
夫は5年前から腰の病気で足が不自由になり何かにつかまって立つのがやっとでした。
「長いこと世話になったな」に落涙！
妻が自分の部屋で貴重品を高いところに移してると水位は一気に上昇した。夫の手を握り引き上げようとしたが水につかった体に力が入らない。
「長いこと世話になったな」ぐったりしたまま夫はこう言い残して泥水に沈んでいった。水はさらに、立ったままの妻の首まで迫ったがそこから水位は下がり、妻はボートで救助された。
長年連れ添った夫が目の前で沈んでいったのを見て「現実とは思えない」と、妻は突然訪れた恐怖と悲しみに言葉を失い「夫婦は2人でいるのが良いこと。1人で生活していかなくてはならず、つらい」と言葉少なに話したそうです。
この新聞記事を読んでると紙面にポタポタと落ちるものがありました。結婚生活は59年を数え2人の娘にも恵まれたというご夫婦のあまりにも悲しい別れです。
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