真っ赤な椿を見つけました。榴岡公園にて。
長い冬の終わりを告げる花で春先は好まれるのに桜が咲くと主役の座を譲ってしまうようです。
こんなに美しいのに、散り際が花のつぼみごと落ちるので首が落ちたようだと武士の時代は屋敷に植えるのを嫌ったといいます。
婿に入った父は、家のために身を粉にして一生懸命働いたあげく病に伏してしまいます。母はそんな父を避けて他所に何人もの男をつくり遊んでばかりいます。
父が亡くなったその日も他の男との逢瀬の後に帰っては父の死を悲しむでもありません。娘に父への不人情を責められると、お前の父は本当の親ではなく実の父親は別の知らない男だと告げられます。
実の子供でもない自分を愛情を持って育ててくれ優しかった父の為に復習を誓うのでした。
母と関係のあった男たちを次々と殺害していきます。死体の傍らには一片の椿の花びらが落ちてました。最後は母が男と酒を酌み交わしてる所に火を放っていきます。
椿は父が好きな花で幼いころ悲しいことがあると見て癒やされたと教えてくれたことがあります。
こんな山本周五郎さんの「五瓣(べん)の椿」を思い出しました。
不要不急の外出を控える中でお時間のある方は是非お読みになってみてはいかがでしょう!
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