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『両面あわせ持つ』

作家であり、精神科医でもある加賀乙彦氏がフランスで精神科医としての研修をしている時の話です。

「心病む人の原因について、日本では、みんなと異なる疎外感、孤独感で病気になる人がいるのに対し・・・

フランスでは、個性がなくなり、皆と同じになってしまうということが原因で、病院に入っていらっしゃる方がおられる」とフランス人と日本人との異なる点について、記しておられます。文化が違うと病気の原因もまた異なる、ということでしょうか。

しかし、一枚の紙がどんなに薄くても裏と表があるように、人生も、「みんなといる時も良し、一人でいる時も良し」という、両面をあわせ持つ生き方が、この時代、特に問われているのかも知れません。

世界があまりにも小さくなり、日本も少子化時代を迎え、年寄り国家となる中、共に生きることも、また一人で生きる知恵も、しっかり身につけていきたいものです。

そのためにも、人と比べて優っていることに安心する生き方に別れを告げ、私は私以上でも以下でもない、あるがままの、今、この時この状況を感謝して生きる、「どんな時も大丈夫」を培ってまいりましょう。

*こんなメールをいただいて、ほんとその通りだと思いました。

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