城を支える石垣。その石垣を、自然にある石を加工しないまま積み上げて作る「野面積(のずらづみ)」という技法を得意とした職人集団がいます。
比叡山延暦寺、安土城、江戸城など、代々仕事を手がけ、石を積ませては鬼と言われた人間国宝の栗田万喜三氏の息子の純司さんも、その技術を受け継いでおられます。
彼は修業中、「最高の出来」と思ってお父さんに見せても、簡単に崩されてしまい、腹の立つやら、幾度も辞めたいと思われました。
しっかり研鑽し、万全を尽くしても良いものが出来上がらない。なかなか思うようにいかず悩み続けていた時、遂にお父さんが極意を教えてくれました。
それは石と会話すること。最初は「そんなバカな」と思いましたが石に語りかけると、何かコトンという音のような反応がして、耳を疑ったと言います。
その都度「お前はどこに行きたい。どんなふうに置いてもらいたい」と会話を心がけ、やがてお父さんに勝るとも劣らない名人になられました。
石もかくあるならば、ましてやあなたも人間関係で『傾聴』という言葉がさらにあなたの実体となりますように。心してまいりましょう。
*こんなメールをいただいて、たしかに人の話を聴くことは話すよりも大事だと思います。
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