函館大火が起きたのは昭和9年3月で2000人以上の犠牲者が出してます。
最愛の妻と幼い愛娘を探し回る主人公ですが、そこでたまたま幼い男の子とその母親を助けます。
後日、妻は遺体となって海中で発見されますが娘は見つかりません。
救助した親子と一緒になり平凡な暮らしを送るも昭和20年の函館空襲で自らが空中射撃を受けて負傷しますが、今度は昭和29年9月、台風の中を出港し1100人以上の犠牲者を出したあの洞爺丸事故に遭遇してしまいます。
熊谷達也さんの「烈風のレクイエム」です。
函館を襲った三度の惨劇に遭っても絶望の淵から必死に立ち上がる不撓不屈の主人公に感銘を受けました。
偶然にしてはできすぎと思うところもありますが、出会いや縁、そして災害など避けることのできない人生の様々なターニングポイントがわかります。
函館の懐かしい町名や旧函館区公会堂、立待岬など思い浮かべながら一気に読み進みました。コロナで不要不急の外出を控える中でお勧めの一冊です。
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