「足りないと思えば次々に欲しくなりやすが、足るを知れば満足と感謝の気持ちに満たされると、おふくろに教えられやした」
山本一力さんが『長兵衛天眼帳』のなかでこんなことを言ってました。
「分かったようなことを言いやしたが、あっしだって足るを知るを、ついつい忘れることがありやす」
気を抜いたら、あれが欲しいの思いに取り憑かれてしまう。それを追い払いながら生きていくのは薄い氷の上をあるくようなもの。
山本さんの時代小説は、江戸の庶民の暮しを描いたものが多くほっこりしますが、「足るを知る」など改めて心に深く刻み込まれるようです。
寒い夜はあったかくしてあまり肩の凝らない読書もいいものです。
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